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※これは純情の数年後の仮想世界の話です。ご注意ください。
真っ暗な寝室に大きなベッドがひとつ。
そこにシーツに包まるようにして寝る大の男が二人。
昨日はようやく原稿を仕上げたウサギが、美咲切れとかなんとかのたもうて布団にもぐりこんできて、そのままめくるめく快楽の波に流されていってしまった。
数日ぶりの行為のせいで、意識が深い眠りの底に落ちて行ったのは明け方近くだった。
体は限界まで疲れていたのに、それでも人間は太陽を浴びると自動的に体がしゃんとするというステキに迷惑な機能がついているらしい。
「みさき!おはよ!」
声の主とともに入ってきた扉の隙間からの光によって、デパートの実演販売よろしくその効果は実感できたのだった。
「まだねてんのかよ!はやくおきろー」
成長期の少年のあどけない声とは対照的にぼすんぼすんと容赦の無いベッドで跳ねる攻撃は、覚醒しきっていない体にはキツかった。
ううとかぐうとかうめき声をあげながら必死に意識を手繰り寄せて、突然の来訪者に尋ねる。
「・・・誰?」
「おれだってば!まひろ!」
「まひろ・・・」
まひろって誰だっけ?と隣で薄目を開けているウサギさんに尋ねると、孝浩の息子だろ?と、ものすごく不機嫌そうな声がかえってきた。
「兄チャンの・・?」
「お前の甥だ」
それだけ言うとまたウサギさんはずるりとシーツにもぐりこみ、寝息を立ててしまった。
『おい』という音が時間をかけて漢字に変換されるにつれて、嫌な予感がじわりと襲ってきた。
俺は今・・・・・裸のウサギさんと寝室で一緒に寝ていて、シーツもろもろはぐしゃぐしゃになっているし、パジャマはパンツ込みで床に散らばっている。
部屋はいかにもヤってましたといわんばかりの証拠品で満ち溢れているのだ。
さあああと血の気がひいた顔でゆっくり振り向くと、
「きょうゆーえんちつれてってくれんだろ!いつまでもすっぱだかでねてないでおきろよ!」
いつまでも起きようとしないことに腹を立てたのか、おーきーろー!と、おとなしい兄からは想像もつかないようなやんちゃ息子は大声をあげた。
続き
<11/08/12>
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