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※SOS!後編です。
アレな描写がありますので、義務教育未終了、18歳未満の方の閲覧を禁止しております。
また、読んだ後の苦情等はうけつませんので心してお読みください。
OKというかたはつづきからどうぞ!
シてる時くらい名前を呼んで欲しいだけなのに。
俺は欲張りだから『どっち』も呼んで欲しいのだ。
ゆっくりしたくて選んだ広めの寝室は、薄暗い照明でやっと顔が見えるくらいの明度が保たれている。
ベッドの上には影が二つで、二人はまだ分かたれたままだった。
「はぁっ、……え?たかの、さん」
突然話を向けられて、喘ぎ喘ぎしていた小野寺の目がぱちくりと瞬く。
「まさか忘れたのか?律は」
名前を呼ぶと綺麗な色の瞳が揺れた。
「…でも、いま、りつってよんだから……さがせんぱい?」
思ったとおり、薬の効果で小野寺の記憶がだんだん混乱し始める。
自力で思い出そうとしているのか小野寺がすこしだけ遠い目になった。
「……さがせんぱい、たかのさん……」
交互に繰り返しながら、名前を呼ぶ小野寺。
一人でぐるぐるしているようすを見ながら、企みがうまくいったことに内心でほくそえむ。
そうだ、それでいい。
もっと混乱してわけがわからなくなればいい。
俺はさらに小野寺を追い詰める為に禁じ手を使った。
「前言った嵯峨政宗って、実は俺じゃない、って言ったらどうする?」
「え……?」
「だから、嵯峨政宗と高野政宗は別人物。俺はただのお前の上司の高野だ」
「ま、さか……」
もし小野寺が冷静だったなら、名前が同じことに気づけただろうが。
薬でかき回された頭ではそんな簡単なことにも気づけない。
信じていたものが嘘だったと知ったら、どれほどショックを受けるんだろう。
「くくっ……」
笑みがこぼれるのをとめられなかった。
「今、お前は大好きだった先輩じゃなくて、ただの上司に縋ってるんだよ」
あんなに好きだったのに、違う男に足開いていいの?
ねえ、小野寺?
意地悪くそう問いかけると、小野寺はがたがた震え始める。
「う、うそだ……だって、あなたはさがせんぱいで……。でも、おのでらってよんだけど…、そんなはずは……」
「小野寺、勘違いするなよ。俺は、高野だ。嵯峨じゃない。お前はあいつを裏切ったんだよ」
「さがせんぱいとたかの…さんが…、べつじん……?おれが、うらぎった……そんなの、うそ……だ!」
嘘だ!と頭を抱えてわめく小野寺を押さえつけて、顔が見えないよう耳元で囁く。
「なぁ、律」
「……さがせんぱい…」
混乱した頭は嵯峨の声だ、と伝えたのか、小野寺は心底ほっとしたように名を呼んだ。
その期待を裏切るように。
俺は優しく小野寺に話しかける。
「俺は、お前に裏切られたんだ」
「……ち、ちが…ちがいます」
聞きたくないからと耳を塞ごうとする腕を掴んで、小野寺と呼びながら口を塞ぐ。
「ん!んんっ……!」
すると行為から小野寺の中で目の前の俺への答えが出たのか、さっきとはうってかわって暴れはじめた。
「やめろっ……、あんたは、せんぱいじゃないっ……」
その言葉に『高野』としての心がずきりと胸が痛む反面、今の小野寺の心を支配している『嵯峨』も自分であることに優越感を覚える。
「悪かったな、先輩じゃなくて。……でも、こっちは誰でもいいみたいだけど?」
そろり、と双丘に手を伸ばすと、小野寺が小さく息を飲んだ。
「助けて欲しいなら、呼べばいい。お前が抱いて欲しくてしょうがないろくでもない男の名前を、な」
「やめ、ひっ……あああああ!」
俺は逃げないように小野寺を捕まえると、先ほどほぐした穴に自身をずぶり、と埋め込んだ。
中は熱くてすこしきつかったがこじ開けるように押し込んでいく。
同時に驚きでへたっていた小野寺のものもゆるゆると扱いてやるとたちまち起き上がる。
潤滑剤のローションも絶好調で俺の先端を奥へ、奥へと導いていった。
「っあああ……や、ぁ……んっ」
がくがくと腰を揺さぶると、律動にあわせて小野寺の内壁がきゅうきゅう収縮する。
「なかなか煽るのが上手いじゃねーか。俺の他に誰と寝たんだよ?」
「ねてな…、っ…も、やだ、……あっ…」
「名前、呼べよ。高野さんって」
「やぁっ、よばな、………さ、が、せんぱいっ」
ベッドのスプリングにリズミカルに押し返されながら、ついに小野寺の口から泣きが入った。
「せんぱ……ああっ、ん……」
「俺は嵯峨じゃねーって言ってるだろうが……」
そうは言いつつ、どちらの名だろうが呼ばれれば俺の下半身に響く。
今更止めることなどできなくなっていた。
「っぁ……ぬいて、おねが……やだぁっ」
力を入れれば折れそうなほどに細い腕が、俺の肩を力なく掴む。
「いいのかやめて?」
言葉と一緒にグラインドを緩めると小野寺はぐっと言葉を詰まらせた。
繋がっている部分から伝わる脈がどくどくと波打っていて、熱い。
「ねえ、もしかしてこういうシチュにコーフンしてんの?」
とんだ淫乱だよなあ。
屈辱的な言葉を受けて、小野寺の顔が泣きそうにくしゃりと歪んだ。
「泣くのか?泣いても何も変わらないのに……。お前は、今は『先輩じゃない奴』に犯されて善がってんだよ」
諦めるんだな、と行為を再開する。
前に見つけた内奥にすこし外してあてるように突くと、高い声が上がった。
「……ひゃぁ、っん!」
「ココがいいのか?じゃ、遠慮なく」
ぐりぐり押し付けてから、今度は直接イイところにあたるように再度、腰を打ちつけてやる。
小野寺のからはひっきりなしにとろとろと精液が流れはじめていた。
「あっ、あぁんっ!…、んぁっ…」
俺のが小野寺の内奥にあたる度に鼻にかかった甘い声が俺の鼓膜を嬲った。
ただ流されて喘ぐことしかできなくて、呼びたい名前も見当たらないなんて。
これじゃあレイプと変わらない。
それなのに、いつの間にか抑えていた腕が俺を引き寄せるように背中に回っていた。
たぶん勢いでしがみついただけだろうが。
「律……」
瞳を絶望の色に染められて、それでも求める事を止められない小野寺を見ていると、嗜虐心からくる快感がぞくぞくと俺の中を駆け巡った。
こいつが拒絶できるのも、手を伸ばして助けを求めるのも、俺だけ。
愛と憎しみは裏表というらしいから、俺はその両方を身をもって体験しているわけだ。
愛しくて愛しくて大切にしたいのに、傷つけて泣いた顔も見たくなってしまう。
「こんな形でしか愛せなくて……ごめん」
目に浮ぶ生理的な涙に優しく口付けてから、キツイ締め付けを緩めるように性急に腰を動かしていく。
「でも、嘘でもいいから、一度でいいから、……薬のせいにして、また俺のこと好きって言って欲しかった」
どうせ聞こえてないだろうけど。
薬の効果はあとすこし。
何もかも忘れるまであと――……。
「もう、イっちゃ……あああっ!……」
精一杯身体を浮き上がらせてふるふる頭を振ってから、小野寺は精を放った。
「……っ!」
続けて俺も小野寺の中で弾けた。
「……あなたが、すきです」
「……っくそ…」
イく直前に耳元でうわ言のように呟かれた言葉に、心が割かれて息が出来なかった。
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